①はるてふのはじまりの話

「はるてふ」は“ちょふ”と“はる”で結成したアートユニットである。現在の主な活動内容は「あなた絵」と「絵本制作」の2つ。



私(はる)がちょふさんと出会ったのは、2020年の11月末。日暮里で私が運営していたイベントに、ちょふさんが足を運んでくれたのがきっかけだった。11月のその一日は、今も私の記憶の中で春の陽のような色彩で包まれている。そこでずいぶん話が弾んで、初対面だったのに当時抱えていた悩みの相談に乗ってもらったりもした。きっとちょふさんの纏っていた、優しくてあったかい雰囲気がそれを許してくれたのだと思う。




私たちはもっと話したくて、後日改めてzoomを通じ再会した。その際、私は「あなた絵」を、ちょふさんは「絵本制作」を持ち寄った。そして、お互い予てから温めていたそれらの夢を実現させるため、2021年1月に「はるてふ」を結成した。




「あなた絵」は、絵の具や色鉛筆にのせて「あなたらしさ」を表現する抽象的な「こころの似顔絵」である。私と友人のさくちゃんが喋っていた中で「いつかやりたいね」と企画したもので、ちょふさんに話したら「一緒にやろう!」と言ってくれた。だから今ははるてふの企画として、3人で月に1回程度ワークショップを開催している。






他方「絵本制作」は予てからのちょふさんの夢。保育の仕事に携わるちょふさんは、最初に「絵本を作って動画として公開したい!」と私に言った。私はその時、自分の心がくるくると踊り出すのがわかった。なぜなら、私の小学校の頃の夢は「絵本作家になること」だったし、今も林明子さんをはじめとする絵本が大好きだから。10年前に諦めていた1つの夢が叶うかもしれないと思った。




そんなこんなで、はるてふは今年の1月からゆるりと動きはじめた。私ははるてふが動き出す前、「公園のような、いつでも誰とでもふらっと来れて遊んで帰れる、開かれたアートの場を作りたいんです」とちょふさんに話した。そしたらちょふさんは「私も雲の上の公園を作ることを妄想していたのでぴったりです」って言ってくれた。その言葉を聞いて、パレットの上で絵の具を混ぜてみたら、鮮やかな新しい色ができたときみたいに心が弾んだ。


それから早いものでもう半年以上が経った。現時点ではあなた絵を4回ほど開催することができ、目下、絵本やHPの制作に取り掛かっている。いつか雲の上の公園にたくさんの遊具を作って、ちょふさんと、そこに集った人たちと、描いたり踊ったりふわふわしながら思い切り遊びたい。そのために今はゆるゆると、でも確かに地道に、はるてふを続けていきたいなと思っている。