⑤第4回あなた絵

ぽわーんぷおーん、そんな音が聞こえてきそうな絵。大きな楕円形の中に丸みを帯びた形が2つ内包されている。大きな楕円の端は深い藍色で、中心にいくにつれ、青色、水色、白色の絵の具が層になっている。そんな色たちの上には、ピンク色の線が漂い、キラキラと光る粒子が弾け、連なる金色の粒も光を放つ。楕円の中に包まれた2つの塊は、ピンク、黄色、青色、青緑色などを纏っていて、身を寄せ合うように収まっている。まるで、星の瞬く宇宙を漂う2つの惑星のようでもあり、森の中にひそむ大輪の花の蕾のようでもある。2つの塊はくっついたり離れたりしながらこの空間を漂い、ゆわりと色彩をかき混ぜている。



この作品は、お世話になっているsudo_bagsさんの奥様に向けて、ちょふさんが描いた一枚のあなた絵だ。端の深い藍色は、「冷たいけれども温かい深海」や「包容力のある宇宙」をイメージしたという。2つの塊には「ステンドグラスのようなキラキラした輝き」のイメージが反映された。それと、普段の会話でごはんについての話題が多いから、胃袋のイメージも投影されているようだ。加えて、奥様から感じた優しさや温もりから、胎内をイメージし、温かい色彩と丸みを帯びた印象的な形で表現したと話していた。いつも優しく接してくれる奥様への愛情がたっぷり込められている一枚だ。



この作品を描いている時、「もうちょっと待って」と言いながら、時間をかけて丁寧に仕上げていたちょふさんの姿が印象的だった。そして仕上がった絵を渡し、ちょふさんはこれらのイメージを、よりちょふさんらしい言葉で、丁寧に一生懸命伝えていた。それはとても素敵な時間で、須藤さんご夫妻は、絵を受け取って、さらにその言葉を聴いて、少し照れながらもとても嬉しそうにされていた。




第4回として開催した今回のあなた絵は、なかなかお客様に足を運んでいただけなかった。でもその分、須藤さんご夫妻や、ちょふさんとたくさんお話ができて、楽しい時間を過ごせたとても良い一日だった。時間に余裕があったから、途中、近くの千葉公園に歩いて行って、露店でパンを買ってきて食べたり、「いつかこんなことしたいな〜」、「あんなことできたら最高だね〜」なんて話をずっとずっと、とりとめもなく話し続けていた。



あなた絵は、まだまだ輪郭も曖昧で、私たちの伝え方もままならない状態だが、いつかみなさんにあなた絵が受け入れられるといいな。そしてこうやってワークショップを開催したとき、お店に行列ができるくらい(いや、あまり多すぎても困るけど適度に)たくさんの人とあなた絵を楽しめたらいいな、と思う。そして今回の開催中にちょふさんと喋っていた楽しい妄想を、いつか実現できたらいいな、と心から思う。