⑦絵本制作の進捗

今日はあなた絵と同時並行で進めている企画「絵本のほう」について。


はるてふを結成した日、ちょふさんは「絵本を作りたい」と言った。ちょふさんの長年の夢だという。それは叶えないわけにはいかない。そして何より、小学生の頃まで将来の夢が「絵本作家」だった私にとっては非常に心躍る提案であった。文を書くのが好きだから、絵を描くのが好きだから、そんな理由でなんとなく6年間抱き続けていたが、いつも間にか現実感がなくなって端に追いやってしまった夢だった。だからワクワクして心がふつふつした。それで次の打ち合わせの時、私は絵本のストーリー案を22本持っていった。「こんな物語はどう?」という私の延々と続くプレゼンを、ちょふさんは全部真剣に、楽しそうに聞いてくれ、共感したり、質問したり、さらにアイディアを出してくれたりした。それがすごく嬉しくて、どんどん広がる空想の中を二人で飛び回っていた。


そしてちょふさんが選んでくれたストーリーは箇条書きで上から2番目に書いていた、青虫が出てくる物語。私は小学生の頃から実家のベランダでみかんの木を育て、そこで青虫を飼っていたので、その思い出から着想を得ものだった。


物語の方向性が決まってからは、それをどうやって作るか、について考えた。紙媒体での発行は今はまだ難しいため、どうにかオンライン上で公開したい。色々な方に相談したり、様々な方法を調べて、長いこと試行錯誤した。「こんな風にやってみよう」と二人で話し合い、ちょふさんが実際に時間をかけて作ってくれたけど、うまくいかなかった作戦もあるし、無理してやってみて、やっぱりうまくいかなかったこともある。「何を作りたいんだっけ?」と悩み、ちょっとわからなくなっていた。


作りたいものは確かにあるんだけど、手段が見つからない。もどかしい思いの中、それでも諦めたくなくて、提案した方法が「動く絵の具えほん」(名前は後からつけた)の形だった。ちょふさんのやりたいことと離れていないかな?…そもそもこれって絵本って呼べるのかな?…でも、ちょふさんの描く絵の瞬発力や素材感の面白みが一番生きるのは、この方法だと考えた。


はるてふをやっていて喜びを感じるのは、「こういう感じのことやりたいんだけど…」という私の言葉になっていないような抽象的な提案を、「なるほど!いいね、それ!」とすぐに理解してもらえるとき。「動く絵の具えほん」を提案した時も、ちょふさんは「途中から私も同じこと考えてた!」「それやってみたい!」と前のめりに乗ってくれた。


こうしてやっと見えてきた「絵本のほう」の突破口。それからしばらくして「試しに描いてみたよ」とちょふさんから送られてきた動画は、想像以上に素敵すぎるものだった。そして現在、目下編集中である。編集していて感じる、この「動く絵の具えほん」の新しさ、面白さ。こんなのは今まで見たことないし、私はこれが大好きだ。だけど、なんと伝えたらいいのだろう…。どういう言葉で伝え、どうやって見せたら、みんなにもそう思ってもらえるんだろう。今はそれに悩んでいる。


ここには、今のはるてふでできることがいっぱいに詰まっている。たくさんの人に見てもらいたい。そのためにいい作品に仕上げ、より良い届け方で皆さんに見ていただけるよう、もうしばらく試行錯誤を続けていきたいと思う。